●日本の音文化の結晶である水琴窟は、最近では“癒しの音”として注目されています。江戸時代の庭師が創案したとされていますが、当時より今日まで伝統的に寺院の庭園や私邸の庭などにつくられ、その妙なる音色が人の心をなぐさめてきました。 ●水琴窟は本来、茶庭のつくばいや縁先の手水(ちょうず)の排水を利用したもので、大きな瓶の底に穴をあけ逆さにして地中(底には水が適当に溜まるようにくり石などを敷き詰める)に埋め、上からしたたり落ちる水滴が下の水面に当たって発する音が瓶の内部で反響してあたかも琴を奏でたような妙音となるのです。 ●水琴窟は庭師の手による大がかりな土木工事が必要です。また、その場所に行かなければ聴くことができません。勿論、既存の水琴窟はそれぞれにふさわしい場所に設置されていて、ふさわしい雰囲気の中で情緒豊かな体験をすることが出来ます。しかし、こんないい音を身近で、さらに家庭で聴くことができれば…、と考えるのも人間の性でしょうか。 ●そうです、それを成し遂げた人がいるのです。 ここでご紹介するのは、そんな素晴らしい簡易型水琴窟「加藤式水琴窟」です。どうぞ京都各地の水琴窟と聴き比べて下さい。 |